パソコン
「パソコン」の定義とは
パソコンとは、個人が自分の仕事や勉強、趣味のために使うコンピュータのことです。正式には「パーソナルコンピュータ(Personal Computer)」といい、「PC」と略されることも多いです。日本語の「パソコン」は、この英語名を縮めた呼び方です。
コンピュータは、プログラムに従って計算や処理をする機械全般をさします。パソコンはそのなかの一種で、大企業や研究機関が使う大型機とは違い、ひとりで使うことを前提にしています。
文書作成、表計算、メールのやり取り、動画視聴、オンライン会議、プログラミングまで、使い道はかなり広いです。
パソコンを動かすしくみ
パソコンは、本体、ディスプレイ、キーボード、マウスといった機器(ハードウェア)だけでは動きません。WindowsやmacOSなどのOS(基本ソフト)と、用途に合わせたアプリケーションソフトが必要です。
本体の中では、CPU(中央処理装置)、メモリ、ストレージ、マザーボードなどが分担して動いています。
スマートフォンも小さなコンピュータですが、携帯性を優先した端末です。パソコンは画面や入力装置が大きいぶん、細かい作業や長時間の作業に向いています。
デスクトップとノートの違い
パソコンは大きく、デスクトップ型とノート型に分けられます。
| デスクトップ型 | ノート型 | |
| 特徴 | 据え置きで使う。ディスプレイやキーボードは別のことが多い。 | 画面とキーボードが一体。バッテリーで動く。 |
| 強み | パーツの交換・増設がしやすく、熱を逃がしやすい。 | 持ち運べて、場所を選ばず使える。 |
| 弱み | 置き場所が必要で、消費電力が大きい。 | 拡張性で劣り、高性能を求めるほど割高になりやすい。 |
JEITA(電子情報技術産業協会)の統計によると、2024年度の国内出荷のうちノート型は86.3%を占めています。この統計は、NEC、富士通、Dynabook、レノボ・ジャパン、アップルなど、統計に参加する8社の出荷をまとめたものです。
パソコンの歩み
日本でブームのきっかけになったパソコンとしてよく名前が挙がるのが、NECの「PC-8001」です。1979年に発売され、価格は168,000円でした。発売から2年ほどで12万台が出荷され、日本のパソコンブームのきっかけになったといわれています。
当時はゲームやプログラミングを楽しむ趣味の道具という色合いが強かったです。
その後、1980年代前半には16ビット機が登場し、ビジネスでも使われはじめます。1980年代中ごろからはノート型の前身にあたるラップトップが広がり、対になる言葉として「デスクトップ」が使われるようになりました。
2001年ごろからは、省スペースなノート型がビジネス用途の主流になっています。
有名なパソコンメーカー
国内で売られているパソコンは、ごく少数のメーカーグループがかなりの割合を占めています。MM総研の調査(2025年度・出荷台数ベース)では、次の順位でした。
| 順位 | メーカー | シェア |
| 1位 | NECレノボ(NECとレノボ・ジャパンの合計) | 29.0% |
| 2位 | 日本HP | 14.1% |
| 3位 | デル | 11.7% |
| 4位 | Dynabook | 10.9% |
| 5位 | 富士通クライアントコンピューティング(FCCL) | 10.8% |
| 6位 | アップル | 4.9% |
NEC、富士通、Dynabook(旧東芝)は日本を代表するブランドですが、いまは会社の形が昔とは変わっています。
NECのパソコン事業は、レノボとの合弁会社のもとで運営されています。富士通のパソコン事業も、いまはレノボのグループの一員です。Dynabookはシャープの子会社です。それでもブランド名は残っていて、店頭では従来どおり「NEC」「富士通」「dynabook」として並んでいます。
このほか、ソニーのパソコン事業から2014年に分かれた「VAIO」、iPhoneでも知られるアップルの「Mac」なども、よく名前が挙がるメーカーです。ただ、この順位は数年で入れ替わることがあります。
パソコンを手放すとき
パソコンは、多くの場合、通常の家庭ごみとしては出せません。主な手放し方は、メーカーの回収、自治体や認定事業者による小型家電の回収、買取店への売却です。「PCリサイクルマーク」が付いた家庭用パソコンは、メーカーが無料で回収してくれます。
手放す前に欠かせないのが、データの消去です。初期化やゴミ箱を空にするだけでは、復元ソフトなどでデータが取り出されるおそれがあります。
消去専用のソフトを使うか、記憶装置を物理的に壊す方法が安心です。起動しないパソコンでも、内部にデータが残っている場合があるので注意しましょう。
また、壊れたパソコンでも買取できる場合があります。画面が割れていたり電源が入らなかったりしても、部品として再利用できることがあるためです。対応は買取店ごとに異なるので、捨てる前に一度相談してみるのがおすすめです。
